読書

【要約】悪魔の傾聴|会話も人間関係も思いのまま操る

べべくん

今回は中村淳彦さんの著書『悪魔の傾聴』を要約していきます。

『悪魔の傾聴』を一言で要約すると相手の本音をどんどん引き出し、会話も人間関係も思いのまま操るテクニックがふんだんに詰まった1冊です。

要約 悪魔の傾聴

相手の本性が怖いほどわかる!著書累計100万部インタビューのプロが初めて明かした!

身近な人には使わないでください。この本は「相手の本音をどんどん引き出す方法」を書いた本です。

出版社より

著者の中村淳彦さんは、以前に芸能事務所の関係者の方から「お前は悪魔みたいな奴だ!」と怒られたことを思い出して、この機会に本書を『悪魔の傾聴』と命名されたそうです。

本書での悪魔の傾聴の定義とは「相手から本音を聞き切ること」、または「本音を引き出すことで、相手の問題や疑問、現状の答えを相手から導きだすこと」としています。

本書で紹介されているスキルは人間関係に変化が起きてしまうくらい危険なスキルなので使用することについての注意書きがされているくらいです。

悪魔の傾聴を使う場面は「相手が上辺だけの話しかしてくれない」、「交際相手の本性を知りたい」、「1ON1の場面に強くなりたい」などに推奨されています。

そんな『悪魔の傾聴』のテクニックとは一体どうゆうものなんでしょうか。今回の記事では特に印象に残ったテクニックを紹介していきたいと思います。

悪魔の傾聴のテクニック

※本書では、もっとたくさんのテクニックが書かれています。ぼくが特に印象に残ったテクニックをまとめさせていただきました。

HHJの三大悪(否定・比較・自分の話)

相手から本音を引き出す悪魔の傾聴を取得するための前提スキルとして、相手に寄り添って「聞く会話」を身に付けることだといいます。

そのためには「H・H・J」の3つをしてしまうと相手の本音を聞き出すことが出来なくなってしまいます。「H・H・J」とは否定する、比較する、自分の話をするの3つの頭文字を取っており、この3つをしてしまうことで本音を引き出すことが出来なくなってしまいます。

人と会話するあらゆる場面で絶対にやらないようにしましょう。特に自分の話をしてしまうと相手が話す立場から聞く立場に逆転してしまい相手から本音を引き出せなくなってしまいます、悪魔の傾聴のテクニックですので、相手の話を聞くことが前提条件です。

自分の話を絶対にしてはいけないわけではないですが、相手から質問をされた時だけ、聞かれたことを答えるくらいが良いでしょう。

自分の話を長引かせたり、余計なことを言って会話の論点がずれてしまわないように注意しましょう。

ピックアップ・クエスチョン

傾聴の基本的な技術として「ピックアップ・クエスチョン」を挙げています。「ピックアップ・クエスチョン」とは、すでに相手が発言した単語や主旨を拾って、それに合った短い質問を即時に投げかけるテクニックです。

相手が話してきた内容=相手が話したい内容ですので、相手の主旨を勝手に聞き手側が解釈をして違う方向に話を広げてしまわないように注意しましょう。

例えば、相手が仕事の悩みを話してくれた時に自分の勝手な解釈で仕事の悩みは人間関係とか勝手に思い込んで話を進めてしまわないようにするということです。

どうしても人は自分の知っている情報や、自分が話をしてしまいたいと思うものです。傾聴をする前提では相手の主旨をズラしてしまわないように「ピックアップ・クエスチョン」のテクニックを意識して使うようにしましょう。

誰でも、話したいことを聞いてくれた相手、希望を叶えてくれた相手には好印象を持ちます。

相手の欲望と感情を意識する

傾聴をする上で、相手の欲望と感情を意識することは外すことが出来ない非常に重要なことです。

例えば、「今月で会社を辞めて来月から新しい職場で働く」という話を相手がしてきたとしてただあなたは「そうなんだ。頑張ってね」で終わらせてしまったら、それは相手の表面だけの言葉しか聞くことが出来ておらず欲望や感情を傾聴することが残念ながら出来ておりません。

「会社を辞めた」という言葉の奥には、マイナスな感情もありプラスな感情もあり決意した裏側があります。相手の言葉の裏側の感情を傾聴するためには「そうなんだ」で終わらせてしまうことはせず、「どうして辞めてしまったの?」という言葉の裏側にある感情を引き出す受け答えをしなければ本音は引き出せないでしょう。

相手の欲望と感情を意識することで、どんどん相手の本音を聞き出すことができるでしょう。

話を転がす雪だるま術

相手の感情と欲望を引き出しながら、更に掘り下げて聞いていくことが「相手はどのような生活をしているのか」です。人の語りは、欲望と感情を意識して会話をしており、相手の話を聞けば聞くほど、生き生きとした物語を語ってくれるのです。

相手の返答に対して、あなたは質問をして、その質問に対して、相手が更に返答をしていく。この繰り返しこそが『話を転がす雪だるま術』なのです。話を広げていくのは相手なので相手に主導権があるようですが、実はそのように相手の感情や欲望を引き出すために必要なのは自分が主導権を握ることなのです。

相手に主導権があるのではなく、あなたに主導権があることを意識してどんどん相手の本音を引き出していきましょう。

傾聴を広げる質問の仕方

傾聴を広げるために、やってはいけない質問は「YES・NO」で答えられるクローズド・クエスチョンをしてしまうことです。特に始めの会話の時からクローズド・クエスションばかり投げかけてしまうと、相手に高圧的な印象を与えてしまったり、聞き手に対して疑問符が浮かんでしまい話すモチベーションが下がってしまうので注意が必要です。

例えば「仕事は大変ですか?」はクローズド・クエスチョンでYESかNOかだけでしか返答しずらい質問です。もっと広く「仕事はどうですか?」という方が相手の感情や欲望が返ってきやすい質問の仕方ということです。

「YES・NO」で答えられる質問をしないように意識していきましょう。

最後に

今回は、中村淳彦さんの著書『悪魔の傾聴』から特に印象に残ったテクニックを紹介させていただきました。傾聴とは、相手の感情や欲望を引き出すことであり、そのために必要なテクニックをまとめさせていただきました。特に相手の話を遮ってしまう『H・H・J』の否定する、比較する、自分の話をしてしまう3つには注意していきましょう。

他にも、相手の感情を引き出すために必要な「話を転がす雪だるま術」や「YES・NOで答えらえる質問をしない」ことも紹介させていただきました。

本書『悪魔の傾聴』では今回紹介できなかったテクニックが他にも掲載されています。また、テクニックの他にも傾聴に適している場所や様々なシュチュレーションの対策方法までもが書かれていました。

ぜひ、興味を持たれた方は本書を手にとってみてはいかがでしょうか。

サラリーマンブロガー『べべくん』
べべくん
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