今回の書評は五十嵐貴久さんの恋愛小説『For You』です。これを手に取るきっかけになったのがブックファーストさんのイチオシ作品(絶対読得宣言という企画)で陳列をされていたからです。ちなみに購入したのはサイン本でした!伏線を色々探しながら、読み進めていましたがラストは「えっ?」と思えるくらい、ありえないオチでした。
書評 【恋愛小説】For You 五十嵐 貴久
五十嵐貴久さんの作品は今回、初めて読みました。本作は初めて挑戦した恋愛作品だったそうです。他にも警察小説や時代小説なども書かれているみたいですが、初めて知りました。すみません!
あらすじ
映画雑誌の編集者の朝美(あさみ)の最愛だった叔母が急逝してしまった。後日、遺品整理をしていた朝美は叔母の冬子の部屋から古びた日記を見つける。そこには、80年代の叔母が高校生だった頃の初恋の記録が書かれていた。初恋の相手である転校生でクラスメイトの藤代との思い出が日記には描かれていた。一生涯を独身を貫き生きた冬子。冬子がそこまで生涯を掛けて愛した初恋の相手である藤代の行方は・・・時代を超えて衝撃的な真実を朝美は知ることになる。
書評
メインは叔母の冬子が高校時代の初恋の相手である藤代との思い出の日記です。80年代の高校時代ということで、僕よりも世代(現在30代)が上でしたので時代背景的には懐かしさはなかったです。けれども、時代は違っても学生時代の恋って変わらないのかな。思わず学生時代の恋を思い出してしまいました、特に文化祭やグループで海に日帰りで遊びに行く場面とかは、「自分もこんな事あったなぁ」と記憶が呼び覚まされました。
冬子は藤代のことが好きで、実は藤代も冬子のことが大好きで堪らないのに、それを伝えることが出来ない。最初は、若い頃のいたりだな。としか思って読んでいましたが、実は藤代には冬子にも他の男仲間にも言えない秘密があって。これを言ってしまうとネタバレになりますので是非、あなたの目で確かめてみてください。恋愛小説、好きだって方にはオススメの作品ですね。