今回は、井上大輔さんの書籍『マーケターのように生きろ』の要約・ポイントを解説していきます。
タイトルの『マーケターのように生きろ』というタイトルを聞いて、あなたはどのようなイメージを持ちますか?
『マーケターのように生きる』ということは、結論から言ってしまえば自分の「やりたいこと」ではなく「相手がしてほしいこと」をする生き方です。
今の時代は『個』の時代と言われています。『個』と言われても自分には特別な個性がない・・・、という方も多いのではないでしょうか。僕もそうです。
『マーケター』という生き方は自分を表現するよりも『相手からスタート』するという視点で生きるということです。
著者の井上大輔さんは、マーケティングの思想は人生でも応用ができる。マーケター思考で仕事の成果を上げることができる、と本書で語っています。
この本を読むことで、あなたが必要だと周りから言われる思考と行動方法が学べます。
要約・ポイント解説『マーケターのように生きろ』
「何者でもない自分」が最強の武器になる生き方。ユニリーバ、アウディ、ヤフー、ソフトバンクで走り続ける筆者をどん底から救った、生きる知恵としてのマーケティング=“人生を激変させる思考法”を体系化。
「BOOK」データベースより引用
- そもそもマーケティングの本質とは
- マーケターとして生きるとは
- マーケターと正反対の生きかた
そもそもマーケティングの本質とは
マーケターとして生きる思考、行動の解説に入る前に『そもそもマーケティングとは何なのか』その本質について理解しましょう。
マーケティングとは簡単に言ってしまえば『相手にとっての価値を生み出し、それを伝え、相手の持つ別の価値と交換してもらう』ということです。
例えば、あなたが最近買ったものを思い浮かべてみましょう。
では、それをなぜ買いましたか?
あなたのお金とそれに見合う価値があったからこそ買ったのでしょう。あなたは普段買い物をする時でも、無意識にマーケティングの本質によって購入という行動を起こしているのです。
あなたが購入した商品は価値があり、それがあなたに伝わり、目の前に届き、あなたが金銭という価値と交換をしたのです。
これがマーケティングの本質です。
マーケターとして生きるとは
マーケターとして生きるということは、『相手』から考えるというところから始まります。
マーケティングには4つの大事なステップがあります。マーケティングの大事なステップを自分の仕事や私生活に当てはめて考え行動することが『マーケター』として生きるということなのです。
- 市場を定義する
- 価値を定義する
- 価値をつくりだす
- 価値をつたえる
市場を定義する
市場を定義するとは、価値を提供する相手を誰にするか決めることです。
ある人にとっては喉から手が出るほど欲しい商品でも、別の人にとってはゴミ同然というようなことはよくあります。価値は『相手の頭の中で知覚(意識)』されるものだからです。マーケティングは自分がつくりだす価値が、いったい誰を相手にしたものなのかを決めることが、すべての出発点です。
価値を定義する
価値を定義するとは、相手の求めているものを深く探ることです。
相手が何を求めているのか、何に困っているのか。それを自分がどのような形で提供することができるのか。そういうことをじっくりと考えることです。
価値をつくりだす
価値をつくりだすとは、定義した価値を実際に形にすることです。
当然のことながら頭でイメージしただけでは価値は生み出せません。それを実現するには、商品、サービス、コンテンツとして形にしていく必要があります。
価値を伝える
価値を伝えるとは、実現した価値をしっかりと相手に伝えるということです。
せっかく相手の課題や求める価値を解決できる商品、サービスを作り出したとしても相手が知らなかったら、結果として相手の役に立つことはありません。価値を伝えることは、マーケティングでは欠かせない要素なのです。
マーケターと正反対の生きかた
マーケターとは正反対の生き方があります。それは『芸術家』のように生きる、ということです。今の時代で言われている『個』として生きるという生き方でしょう。
『芸術家』として生きるというのは、出発点が違います。マーケターのような生き方の出発点は相手からでしたが、芸術家のような生き方の出発点は『自分』です。
なぜなら、マーケターの目的は相手の『役に立つこと』ですが『芸術家』は自分を表現することだからです。
あなたは『マーケター』のように生きるのか、『芸術家』のように生きるのか、どちらを選びますか?
まとめ
今回は、井上大輔さんの『マーケターのように生きろ』の要約・ポイントを解説させていただきました。
マーケティングというのは常に相手の求めている価値を自分の出来る方法で提供をしていくということです。その法則を自分の仕事や私生活に当てはめて考え、行動することで相手に必要だと言われる続ける『マーケターんように生きる』方法です。
『個』の時代だと言われ自分を表現しなければいけないというような見えないプレッシャーに悩むこともあるでしょう。しかし、出発点から振り返って『自分』でなく『相手』の立場に立ってみてはいかがでしょうか。
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