論語は古代中国に生きた思想家であり哲学者の孔子の言語録です。
論語には人生・仕事で役に立つ名言がたくさんあります。
今回は5つの名言を厳選して紹介していきます。
みなさんに役に立つ言葉がきっと見つかるでしょう。
論語 孔子の名言集
温故知新ができて初めて人を教えることができる
故きを温めて新しきを知らば、以って師と為るべし。
昔のことをよく調べて学ぶことで、現在や未来に役立つことがよく分かるようになる。これができて初めて人を教えることができる。
歴史を知らずして人に教えることは出来ません。今までの歴史を知った上で、現代に役立つ方法が見つかります。そうなって初めて人を指導できると孔子は言いました。『論語』は今から約2500年前の書ですが現代にも受け継がれています。過去の書籍からでも多く歴史を知ることができます。
また、企業でも過去の実績、失敗があって今があります。ただ、がむしゃらに仕事の計画を立てるのではなく、今までの経緯を調べてみてはいかがでしょう。
歴史を学ばずして人に指導など出来ないのです。
行動で示してから語るようにする
先ず其の言を行い、而る後に之に従う。
口で達者なことをいう前に、まずは実行してみることが大事だ。
口では、なんでも簡単に言えます。発言したことを実行することが難しいのです。
本当に優れたリーダーと言うのは口先でなく、まずは行動をする。行動で示してから初めて発言をするのです。言うよりも先ずは実行してみることです。口先だけ達者では優れたリーダーとは言えません。
口が達者で作り笑いをするような人に本物は少ない
巧言令色には鮮し仁。
人に媚びたことを言い、つくり笑いをするような人間には、仁の人などいない。
あなたの周りに喋るのがうまくて、誰にでも作り笑いをして媚びを売っているような人物はいますか?
そういう人物には一流が少ないと孔子は言いました。『仁』とは孔子が目指した最高の徳です。『仁』のある人物は周りに流されることなく、自分の正しい基準があるので周りに媚びたりはしないのです。
先ほどの言葉にも通じますが、口先だけ凄いことをいう人間に本物と呼べる人物は少ないのです。
理解していない事と理解している事を区別する
女に之を知るを教えんか。之を知るをば之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。
お前に『知る』ということの正しい意味を教えよう。知っていることを知っているとし、知らないことを『知らない』とはっきり区別できることが、『知る』ということだ。
多くの失敗は分かっているつもりになってしまい、本質が分かっていないことが原因です。
表面的でなく本質で理解していることと理解していないことを自分の中で、しっかり区別をしていくことが大事です。自分が知らないことをちゃんと自分の中で理解している人物こそ成功を手にできるのです。
この機会に自分の行なっている仕事の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。きっと学べることも多いでしょう。
専門家になるな
君子は器ならず。
1つのことを間違いなくできるが、他のことはできないという器械のような人になってはいけない。
『器』は1つの型にはまってるという意味です。君子とは優れたリーダーのことを指します。優れたリーダーは型にはまることなく、柔軟に物事を捉えて問題を解決していきます。1つのことを完璧にこなせるだけではダメだということです。
変化が激しい現在だからこそ経験やスキルに捉われずに柔軟に行動をしてみることが大事です。
最後に
今回は、仕事に役に立つ孔子の言語録である論語から5つの名言を紹介させていただきました。2500年も読み継がれている論語には、きっとあなたに役に立つ言葉がたくさんあるでしょう。
論語については関連図書がたくさんあります。どの本を選んだら良いのか分からない方に記事を書いています。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。