話すのがイマイチ苦手だなと思う方におすすめの本を紹介します。
『大人の語彙力ノート』や『雑談力が上がる話し方』を世に出したベストセラー作家である齋藤孝先生と元教え子であったTBSアナウンサー安住紳一郎さんが対談方式で話し方のコツを紹介しています。
話すチカラについて縦横無尽に語り尽くしています。
今回の記事では本書に紹介されていた分かりやすく話すコツ、人言関係がうまくいく話し方、話すためのインプットの3つについて紹介をしていきましょう。
『話すチカラ』話すコツが分かる名本 3つのポイントとは
分かりやすく話す
余計な言葉を入れないことを強く意識する
「えー」や「まあ」などは使わない。連発してしまうと『イエス・ノー』の結論が出せない、思考がまとまっていないというイメージを相手にもたれてしまいます。
要するに相手になめられてしまう可能性があります。
「えー」などを言わないようにするコツは意識をするしかありません。
自分の癖を知って意識して使わない事を心がけていきましょう。
具体的な例え話を使う
話をするときに『たとえ』は非常に大事です。
何かに例えて話すことで相手の理解が格段に上がります。
そこでポイントなのは出来るだけ具体的にたとえを使うという事です。
単にビールと表現するのでなく商品名のスーパードライと言ってみたりです。
『ビールを飲んだときのような爽快感』よりも『スーパードライを飲んだときの、あの気持ち』という感じです。
普段から具体例を出す訓練をしておくことも重要です。
語尾に曖昧な言葉を使わない
語尾の使い方で話し方の印象は大きく変わります。
『〇〇だと思います』という言い方を多くしている方は注意です。断定していないからです。確実な情報を伝える場合は『思います』という表現よりも『です』の方が良いです。
そして大事なのは、自分の話がどの程度曖昧なのかを、自分自身が意識をしていることです。
自分が60%とか80%とかどれだけ曖昧なのかが分かるようにするということですね。自分が断定できることは曖昧な表現は極力使わないことを意識しましょう。
人間関係がうまくいく話し方
相手を気持ちよくされる
なんと行っても人間関係がうまく行くコツは話している相手を気持ちよくさせるかです。
お世辞ではなく自分の正直な感情を相手に伝えることが大事です。
そもそも自分の感情は意外なくらい相手に伝わっていません。きちんと言葉にして相手に伝えなければ伝わりません。
もちろん自分が嬉しい気持ちや楽しい気持ちをきちんと言葉で相手い伝えることで相手も嬉しい気持ちになります。
相手も嬉しい気持ちになれば人間関係も良好になります。
誰かと食事をした時に「今日はとても楽しかったです」と気持ちを伝えるだけで人間関係は良好になっていくでしょう。
オウム返しをすれば相手はどんどん話してくれる
『相づち』・『合いの手』は、相手に気持ちよく話してもらうための重要な手段の1つです。
人はコミュニケーションを通じて、常に相手の感性が自分に近いかどうかを測っているのです。
オウム返しというのは相手の発した単語を自分が復唱するということです。
例として
「この前、名古屋に行ってきまして」
「おー。名古屋行ったんですね」
「そこでお土産買ってきたんです」
「お土産ですか?」
「名古屋には美味しいものたくさんありますからね!」
相手が発した単語をオウム返しにして、『なんで?』・『どうして?』などを問いかけていきます。
他には『えー!』とか『へぇー』と共感したりするのも良いでしょう。
このときに驚いたり共感したりしたりしている具体的なポイントを伝えると、一気に相手の心をつかむことができます。
ぜひ、試してみましょう。
話すためのインプット
いつもと違うものにチャレンジする
人間は、年齢とともに変化を恐れる気持ちが強くなり、趣味も固定化されていきます。
同じようなスーツを着て、いつもと同じ時間に電車に乗り、同じ店で同じメニューを頼む。
決まったものを選ぶというのは個性という意味では大事だと思います。
ただ、違うものに目を向けないと、新しいものが受け入れられない体質になってしまいます。
そうすると新しいインプットが出来なくなってしまいます。
いつもと違うことをしてみましょう。
今日はちょっと冒険してみようと心に決めて、いつもと違う店で、いつもと違うものを食べてみましょう。
そうすることで新たな発見を得られるのです。新たな発見は誰かと話をするときの話題作りに使えます。
流行りのものに触れておく
雑談や会話のネタを作りたかったら、日頃から新聞、ネット、雑誌など、なるべく色々な情報に触れた方がいいです。
ネットニュースなど特定の媒体に偏らず、なるべく複数の情報源を持つべきです。
そして、流行りものは優先的にチェックして経験をするようにしましょう。
流行りものに接しておくと、その時代を生きたという実感が得られます。しかも、流行りものだけに、それに触れた人も多いわけですから会話が成立しやすくなります。
ぜひ、ミーハーになるのは恥ずかしいと思わずに流行りものに触れてみましょう。
最後に
今回の記事では分かりやすく話すコツ、人言関係がうまくいく話し方、話すためのインプットの3つについて紹介させていただきました。
ぜひ本書が気になった方は手に取ってみてはいかがでしょうか。