総務部という部署に配属になって何をしていいのか分からない。
部署の異動でモチベーションが下がってしまった。
とお悩みのあなたにこれを読めば一瞬で解決でき、自分のやるべき仕事が整理できる一冊です。
守りの総務ではダメで、攻めの戦略総務でなければダメだという事だ、その攻めの総務になる為にどうすれば良いのかが具体的に書かれている本となっています。
今回は戦略総務の本を要約して紹介していきたいと思います。
2021月7月にリモートワークの対応した『戦略総務 実践ハンドブック』も販売されました!
戦略総務
戦略的な総務担当者になるための視点。働き方、生産性向上…企業を強くする実践スキル。戦略総務で会社を変えた担当者の実践事例。目まぐるしい変化が起こる現在の事業環境を勝ち抜いていくうえで、ほんとうに知っておくべきこと。
BOOKデータベースより引用
総務が変われば会社が変わる。
総務というイメージは雑務。いわゆるどこの部署も誰もやらない仕事を請け負う。いわゆる何でも屋というイメージがある。
しかし、総務が変われば会社が変わると作者の豊田健一氏が言っている。
総務は、経営陣と現場を繋ぐ会社の重要な部署であると書いてある。
戦略総務とは、一言でいえば攻めの総務だ。
戦略総務の逆は、言われてやる総務。関連部署や現場から請け負う仕事だけをしているだけの受け身ではダメなのだ。守りの総務でなく攻めの総務でなければダメなのだ。
総務でまずやるべき仕事
業務を明確化して無駄を無くす。という事だ。
総務の多くは必要でない仕事をして仕事をした気になっている事例が多いという。
仕事を進める3つの順序
①なくす
②減らす
③変える
※順序がとても大切です。
『なくす。減らす。変える』で今の目の前にある仕事を考えてみるのがコツだという。
まず、そもそもその仕事必要じゃないんじゃない?という思い切ってやめてみる事。それで関連部署や現場スタッフから不満や漏れが生まれたら再開するようなイメージ。
その次に減らす事を考える。最後にやり方を変えるというわけだ。
この順序が大事で、もし必要でない事を無くさないで効率化を図るためにやり方を変えてしまったら、それこそ無駄なのである。
最も非効率な仕事は、本来必要のない仕事を効率化することである。とピーター・ドラッカーの言葉もあります。
まずは、目の前の仕事を整理して本当に必要であるのかを考えてみましょう。
その仕事をやった事で何をしたか、ではなくて、その仕事が何をもたらしたのか、という視点で考えるのが大事である。
戦略総務としての10の問い
本書では戦略総務として考えるべき10の問いが書かれている。
ここでは1つ目の問いについて要約して解説していきます。
今の環境下で自社は生き残れるのか?を考える。です。
まずは自社が今どのような立場にあり今後の不透明な時代の中で会社が存続できるのかを考えてみる必要がある。
戦略総務として注視するポイントとして政治の動き、国の取り組みがある。「会社の常識は、社会の非常識」という言葉がある。常に、自社の立場と大きい視点である国、政治、同業他社はどのようにしているのかを比較する必要があるという事だ。
まずは自分(自社)を知らなければ、比較ができないのです。
これからの戦略総務に求められる7つの力
具体的に戦略総務になるために必要な7つの力も書かれている。
まずは気づく力が大事だという事だ。
仕事は大きく3種類に分けられるという。
1新たな施策の導入
2既存の施策の改善
3既存の施策の廃止
これを行うのに、まずは気付く力が必要だという。
要は、新たな気づきによって、足りない施策を見つけたり、今の施策のやり方から足りないものに気づき廃止・改善していくという事です。
気付く力がなければ、そもそも仕事ができないというわけだ。
そこで気付く力とはどのように向上させていくのか?
それは自分の常識や経験に捉われずになるべく広い視野で物事を考えるという事だ。
そのために様々な情報を自分から得られるようにするのがポイントだ。
さらに一般常識の感覚と自分の感覚を比較できるようになっておく。
これは新聞やニュースをチェックして国政や世論の流れを自社の状況と比較してみる事で必要なものや廃止するものに気づけるという。
なるべく自分に色々な情報をくるような人脈作りが総務では超重要だというわけだ。
彼を知り、己を知れば百戦殆うからず。という孫子の有名な言葉です。
最後に
この本には仕事の進め方の順番が分かりやすく整理されていました。
まず、無駄な事をなくす。減らす。変える。の3つの順序で仕事を進めていくのが大切であるという事でしたね。
最も非効率な仕事は、本来必要のない仕事を効率化することである。
テレワークで働き方が目まぐるしく変わっている時代ですから、まずは今の自分の行なっている仕事を整理してみて、本当に必要なのか問いてみてはいかがでしょうか。