『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』(2022年 ダイヤモンド社出版)は、31言語で翻訳され世界的ベストセラーとなった嫌われる勇気、幸せになる勇気の古賀史健さんの著書。
本書は、もしもライターの学校をつくるとしたら、こんな教科書がほしい。そんなコンセプトのもと執筆された作品です。
プロの「書く人」になるために。ひとりでも多くの人を喚起する「原稿」をつくるためにー。取材とは、インタビューのことではない。一冊の本のように「世界を読む」ところからすべては始まる。執筆とは、「書くこと」である以上に「考えること」。センスでなく思考のみが、達意の文章を生み出す。推敲とは、原稿を二段も三段も高いところまで押し上げていく行為であり、己の限界との勝負である。
「BOOK」データベースより引用
タイトルにある通り『取材・執筆・推敲』の3つのポイントを解説しています。
現役のライターの方はもちろん、これから文章の道を目指す人に必読の1冊です。
ライターとはそもそも何を届けているのか。
ライターは何かを書くのではなく、なにかを「つくって」いるという事だと古賀史健さんは言っています。
すなわちコンテンツをつくっているということです。楽しませることを目的としたものを届けてこそライターだというのです。
コンテンツを届けるには大事なポイントがあるといいます。それこそが本書のタイトルである「取材・執筆・推敲」です。
文章を書く人なら『取材・執筆・推敲』が大事であるというのは耳にタコだと思います。
しかし、本当にこの3つを徹底してコンテンツを作っているのでしょうか。おそらく分かったつもりで行っているかもしれません。
なぜなら、基本的なこの作業について解説をしてくれている教科書がないからです。
ベストセラー作家の古賀史建さんが書く人のためを思って執筆された本書。100年後にも残る文章本の決定版をつくったというのです。
全ての人にオススメしたい本
自分はライターではないから必要ないと思われた方もいらっしゃるでしょう。しかし、今の現代はコンテンツを誰にでも届ける事が出来ます。SNSや会社の報告書が典型的ですよね。
なので本書は今の現代に生きる全ての人に役に立つ内容となっているのです。
本書は執筆に3年が掛かったと言われており500ページほどの大作です。しかし、スラスラと読めてしまいます。
なぜなら、文章の教科書と言っているくらいなので読みづらい時点で教科書として失格ということでしょう。