論語 人生に役立つ心に響く名言
間違いを素直に反省する
子曰く、已んぬるかな。
吾れ未だ能く其の過ちを見て内に自ら訟むる者を見ざるなり。
ー論語 公治第五−二十七
孔子が言った、世の中は終わりだ。
自分の犯した過ちを率直に認めて反省する人間が、どこにも居ないではないか。
素直で謙虚な気持ちで失敗を受け止めること。
反省するということは自らの失敗を認めて同じ事が起きないように再発防止に努める事ができるが、反省もせず失敗を部下に責任転嫁して自分の失敗を認めないことには反省もなく自らの成長もないということでしょう。
有言実行すること
子曰く、古者の、言をこれ出ださざるは躬の遠ばざるを恥ずればなり。
ー論語 里仁第四−二十二
昔の人が自分の考えを軽々しく口にしなかったのは、いったことを実践できないことを恥じる気持ちを持っていたからだ。
自分の発言に責任を持ち、発言したことは必ず実行する。
口先だけの人間は信用を得る事ができず、孔子はこのような人間になるなと弟子に戒めとして話したんでしょうね。
また、孔子は発言をしないことも問題だと説いています。
言ったことを必ず実行するという強い意志で、意見を出すことで周りからにも伝わる意志がわかるんでしょうね。ただなんとなく、意見を言っているのはダメでということでしょう。
正直に生きること
子曰く、人の生くるは直し。
これを罔いて生くるは、幸いにして免るるなり。
ー論語 雍也第六−十九
孔子は言った、人間は正直に生まれついたものだ。
それを無視して曲がった生活をする者が無事に過ごせても、それはまぐれで生きているだけだ。
何事にも素直な人は人として正直に生きている
孔子は、人間は元来、正直な存在であり、そのような生き方を無視して成功している人間はたまたま運よく成功しているだけだと言っています。
いわゆる性善説の考えですね。性善説とは、人は生まれ持って『善』であるという考え方です。逆の意味では性悪説があります。この性悪説は人は生まれながら『悪』であるという考え方です。
生涯学び続ける
子曰く、黙してこれを識し、学びて厭わず、人を誨えて倦まず。
何か我に有らんや。
ー論語 述而第七−二
孔子は言った、人のいうことを黙って聞いて物事を知る。
勉強に飽きることがない。人に教えて嫌になることもない。
それぐらいが私の取り柄である。
聞く・考える・気づくが自分を成長させてくれる。
まずは、人の話をしっかり聞き、聞いたことを自分なりに調べてみて、そのことを違う第三者に話す事で自分の中の知識とする事ができるという事でしょう。
繰り返し行って行くのが大事なんでしょうね。
最後に
今回は中国の古典『論語』から人生に役立つ名言をピックアップして紹介させていただきました。この記事では書ききれない程に『論語』というのは奥が深いですね。
ぜひ、気になった方は僕がおすすめしている論語の本を手に取って読んでみてはいかがでしょうか。