今回は、中国の古典『論語』から人生に役立つ名言を3つ紹介していきましょう!
論語については詳しい記事を書いています。
人生で役に立つ言葉『論語』の名言5選
①生き方の目標を立てる
子曰く、吾れ15にして学に志す。30にして立つ。40にして惑わず。50にして天命を知る。60にして耳順う。70にして心の欲する所に従いて、のりを超えず。
訳文
私は15歳で学問を志した。30歳で独り立ちした。40歳を迎えると、迷いがなくなった。50歳になると、自分が何のために生きているのかという天命を知った。60歳になると、他人の言葉が素直に聞けるようになった。70歳になると、心のゆくままに行動しても人の道からはずれないようになった。
これは人生の節目節目に軸となる目標や指針を持って生きていきましょう。という孔子流の年齢ごとの人生目標の名言です。
15歳になれば、自分の将来・どのような人になりたいかの目標を立てて、30歳になる頃には自立をしていきましょう。とうい事ですね。自分がいかに生きるべきかを改めて考えさえてくれる名言です。50歳になった時に自分が生まれてきた意味を知れるくらいの人生を送りましょうという事です。
②学び続ける意味
子曰く、性、あいに近し。習えば、あい遠し。
訳文
人間は持って生まれたものはそう変わらないのだけれども、どんなを学ぶかによって差がついてくるものなのだ。だからこそ、教育を大事にしてほしい。
福澤諭吉の『天は人の上に人を作らず』で有名な言葉と同じことを言っています。人は生まれた時は何も変わらないけど学ぶ事で差がついてくるという事です。何歳になっても学ぶことの大切さを改めて教えてもらえる名言です。
③より良い学び方を知る
子曰く、ふるきを温めて新しきを知る、もって師なるべし。
訳文
歴史や過去についてよく勉強し、その上で新しい知識を身につけられたら、人に教える立場になれるだろう。
これは4字熟語の『温故知新(おんこちしん)』の由来となる文です。まさしく論語を読むこと自体が温故知新というわけです。過去から学び、新しいものを生み出していきましょう。という意味です。先人の書物や言葉、当然成功体験も失敗体験も歴史から学ぶ事で、新しい事に挑戦する時に役に立つという事です。『賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ』という言葉があります。本当に素晴らしい人物は歴史から学び、愚かな人は自分の成功の経験から学ぶだけで視野が狭くなってしまうという事ですね。ぜひ、論語を読んで先人の言葉から自分に活かせる新たな学びを発見してみてはいかがでしょうか。