大人泣き続出!という多くの反響を呼んだ『ボクたちはみんな大人になれなかった』は2017年に刊行され、ベストセラーになった恋愛小説です。
2020年11月には、森山未來さん主演で実写化されることも決定しています。
この記事では『ボクたちはみんな大人になれなかった』のあらすじと感想を伝えていきます。
- 『ボクたちはみんな大人になれなかった』とは?
- 『ボクたちはみんな大人になれなかった』あらすじ
- 『ボクたちはみんな大人になれなかった』感想
原作小説と実写映画の違い
『ボクたちはみんな大人になれなかった』とは?
ボクたちはみんな大人になれなかった
2017年に刊行された燃え殻さんの恋愛小説です。『大人泣き続出』と話題になりベストセラーとなった1冊です。
とっくに大人になった今になって、夢もない、金もない、手に職もない、二度と戻りたくなかったはずの“あの頃”が、なぜか最強に輝いて見える。ただ、「自分よりも好きになってしまった人」がいただけなのに……各界で“オトナ泣き”続出、web連載中からアクセスが殺到した異色のラブストーリー。
(Amazonより引用)
数多くの著名人からも反響のコメントを残されています。2018年には文庫化されています。文庫版にはあいみょんさんのエッセイが収録されているのでオススメです。
作者
作者の燃え殻さんは、1973(昭和48)年神奈川県横浜市生まれ。都内のテレビ美術制作会社で企画デザインを担当。2017(平成29)年、ウェブサイト「cakes」での連載をまとめた『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説デビュー。
休み時間に始めたtwitterが人気となり、多くのフォロワーさんを獲得されています。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』あらすじ
主人公は、40代独身男性の『ボク』
電車の中で、いつもの癖でSNS(Facebook)を開いていた。
『知り合いかも?』の表示には、小沢(加藤)かおりーの文字が。
その人は、かつて自分よりも好きになってしまった人だった。
気が付けば親指で友達リクエストを送信してしまい、90年代のかつて自分よりも好きになってしまった『加藤かおり』との思い出が蘇ってくる。
回想は、1995年の夏から始まる。
当時、エクレア工場でアルバイトをしていた『ボク』は、当時流行だったアルバイト雑誌デイリーanの文通コーナーから、とても面白い文言を書く都内在住の20歳女に興味を持つようになり、文通が始まる。
初めて会うことになった彼女こそが、『加藤かおり』。徐々にお互いを知り、2人は付き合うことになる。
そんな中、主人公の『ボク』はエクレア工場のアルバイトを退職し、六本木でテレビ美術制作会社で働くことになる。
その会社は最近起業したばかりの会社で社長と関口(同期)と『ボク』の3人だけでブラック起業顔負けの仕事をこなしていた。
そんな忙しい生活を送っていた『ボク』だったが、週末に会える『かおり』のおかげで何とか毎日を送る事が出来ていた。
それから、主人公は『かおり』と付き合いながらも色々な人に出会い、別れを経験する。
そんな中、週末に彼女とのリップクリームを買いに行ったデートで「今度CD持ってくるね」と言った一言を最後に彼女とは2度と会うことはなかったー。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』感想
『ボクたちはみんな大人になれなかった』は大人向けの恋愛小説といってよいでしょう。主人公の『ボク』は何年立っても記憶の中で忘れられない1人の女性がいました。それは、この物語の主人公だけでなく、誰の中にでもあるのではないでしょうか。僕もそうです。
そんな自分の中の、なんともいえなかった感情に対して共感を与えてくれる物語でした。
人は人生の中でたくさんの人に出会い、別れがあります。その別れこそが自分自身を大人にしていくのではないでしょうか。でも、『ボクたちはみんな大人になれなかった』のタイトル通り、あなたの中にも大人になれていない部分があるでしょう。
あなたの中にある今でも忘れられない、ふとした時に想い出が溢れてくる『青春時代』の感情に刺さる作品です。この作品を読んで『大人泣き続出』という話しがありますが、あなたも読んだらきっとその理由が分かるでしょう。
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