ふとした瞬間の誰かの『ひとこと』に傷つけられたことはありませんか?相手は悪気もないのに言った『ひとこと』に心が傷ついてしまうことは誰にでも経験があるようです。
では、あなたはふとした『ひとこと』で会社の同僚、部下や友人や恋人を傷つけてしまったことはありますか?あなたが無意識のうちに言ってしまった『ひとこと』で相手を傷つけてしまい、それに気づかずに人間関係にヒビが入ってしまった可能性がもしかしたらあるかもしれません。
うっかり余計な『ひとこと』の影響力が大きいことを自覚して口から出ないように気をつけたいものです。
では、そんな余計な『ひとこと』を言わないためにどうすれば良いのか。今回の記事では余計な『ひとこと』を言わない方法と嬉しい『ひとこと』を言うテクニックを解説していきましょう。
その『ひとこと』余計じゃないですか?それで人間関係が変わります
・矛盾した言動をしない
・昔の失敗を蒸し返さない
・どっちつかずの言い方をしない
・偏見で勝手に相手を決め付けない
・余計な『ひとこと』から嬉しい『ひとこと』を
矛盾した言動をしない
矛盾したことに対して人は『つらい気持ち』になります。これは発言した事と行動が一致していない場合に起こります。心理学の用語にダブルバインドというものがあります。直訳すると2重拘束です。意味は、2つの相反する言動を一度に受けた場合です。
例えば前日に「しっかりと計画を考えてから行動するようにしなさい」と言われて、翌日に計画作成に時間を掛けていたら「何をやっているんだ!机に向かってないで足を使って営業先に行ってこい!」と言われてしまうのが矛盾した発言です。
Aさんという上司とBさんという上司に言われるならまだしも、同じ上司に言われてしまったらまさに支離滅裂。困ってしまいますよね。その時に何かしらの感情で余計な『ひとこと』を言ってしまわないように自分の言動が矛盾していないか確かめるようにしましょう。
昔の失敗を蒸し返さない
昔の誰かの失敗を蒸し返してはいけません。相手は思った以上に失敗やつらい経験は記憶に大きく残っているものです。
楽しかった思い出も色褪せることはありません。しかし、失敗や屈辱的なことも忘れていないものです。相手にとっては過去の失敗を足かせにして新しい自分に変わろうといるのです。
特に叱る時に注意しましょう。過去の失敗を引き出して「お前は3年前も同じ失敗をしている!」と蒸し返さないように、現在起きてしまった事柄にだけ触れるようにしましょう。
どっちつかずの言い方をしない
相手を傷つけたくないと思うばかりに、はっきりと物事を『ノー』と言えない人がいます。1番多いパターンは全く行く気のない誘いに対して「行けたら行くね。」と返事をしていることです。
これは最終的に『行かない』という選択ですから最初からきちんと『ノー』とお断りしておいたほうが良いです。もしかしたら相手はあなたの返事に対してOKだと思い、予約などを手配してしまい当日に近づくにつれて「やっぱり行けない」では、相手が傷付いてしまいます。また、怒ってしまい関係が悪化してしまう可能性だってあります。
行けないのであれば、はっきりと理由を伝えて断ってしまった方が人間関係は良好になります(行きたくなくても行かなきゃ行けない場合だってありますが・・・)
誘いを断るテクニックは別に書いていますので参考にしてみてください
偏見で勝手に相手を決め付けない
ここでいう偏見とは知識や自分の過去の経験から相手を決め付けてはいけないということです。
例えば血液型占いの知識があって、O型の人がミスをしてしまった場面で「お前はO型だから、やっぱり大雑把だな!」とか「次男だから、自由奔放でいいよな」とかは勝手に自分の偏見から相手を判断してしまう余計な『ひとこと』です。
知識や過去の偏見に捉われず目の前の相手を『個人』としてみるように意識しましょう。
余計な『ひとこと』から嬉しい『ひとこと』を
余計な『ひとこと』から嬉しい『ひとこと』に変えるにはどうすればよいのでしょう。それは感謝の気持ちをそのまま言葉に出すことです。「えっそんなの当たり前じゃん」と思われた方もいたかもしれません。しかし、本当に日頃から感謝の気持ちを相手に伝えることはできているでしょうか。
残念なことですが、相手が喜ぶ本音の『ひとこと』は意外にでないものです。と言うよりも出しづらいものです。
任せた仕事をこなしてくれた部下に対して「いつもありがとう」とは思わず口からは出ないでしょう。本音では感謝していても、なかなか言葉に出せないのです。口に出すことで「安っぽく聞こえるな」と「嘘くさいと思われる」と思われると心配してしまっているのです。
しかし、感謝の気持ちを『ひとこと』相手に伝えるだけで驚くほどの効果があります。これからは相手を傷つけてしまう『ひとこと』は心の隅にしまっておき、感謝をする場面では意識して感謝の気持ちを『ひとこと』伝えるだけで人間関係は好ましいものになっていくでしょう。
まとめ
無意識に出てしまった『ひとこと』が思わず相手を傷付けてしまった。ということがないように特に気をつけていただきたいポイントを解説させていただきました。自分自身の言動が矛盾していないかを意識することの大切さをお伝えしました。
そのほかに、偏見で相手を判断しないことや昔の失敗を蒸し返さないことも大事だとお伝えしました。
今後は、無意識に出た余計な『ひとこと』ではなく感謝の気持ちを意識して『ひとこと』伝えることが増えれば人間関係はより良いものになっていくでしょう。
今回は読書から学んだ内容を記事にしています。参考にさせていただいた本は渋谷晶三さんの『人を傷つける話し方、人に喜ばれる話し方』です。