部下・後輩への教え方のコツは『子供にお使いを頼むように教える』という事です。
これは、相手が何も知らないという前提で教えるという事です。
あなたが普段、使っている言葉は部下・後輩は理解できているでしょうか。
人によって伝え方が違う
あなたに、これまで何度もお使いをお願いしている小学6年生のお子さんがいるとしましょう。
1,000円渡して、1本の人参と牛乳1パックを買ってきてもらいたいとき、どんな風に伝えますか?
おそらく「1本の人参と牛乳1パック買ってきてちょうだい」とそのまま伝えるのではないでしょうか。何度もお使いに行っている小学校6年生のお子さんには十分に理解できるでしょう。
では、これが初めてお使いに行く小学校1年生の場合はどうでしょう?
「1本の人参と牛乳1パック買ってきてちょうだい」だけでお使いは成功するでしょうか?
おそらく失敗するでしょう。
なぜなら、買い物先の場所も分からないからです。この場合は地図を渡したり、青いエプロンを付けた人が店員さんだから困ったら話しなさい。というように1つ1つ丁寧に伝えなければお使いは成功しないでしょう。
お子さんの例を出しましたが、社会人でも同じです。
個人宅への飛び込み営業をさせるなら、そういう仕事をしたことがあるのかどうかはもちろんのこと、それこそ知らないお宅のベルを押した事があるのか?始めの挨拶の仕方など1つ1つチェックしながら伝えるべきなのです。
ただ、個人宅に行って営業して来い。では営業は成功するわけありませんね。
こんなことまで確認する必要あるの?と思う細かい事象についても、とにかく相手が分かっているのか確認しながら伝えていくのがコツです。
社内で頻繁に使う用語にも気をつける
部下に仕事を教える過程において、具体的に言語化する事が絶対に欠かせません。
たとえば野球の初心者に対して「絶対球が来たら、振り抜いてホームランにするんだ!」と指導をして、良い結果が望めるでしょうか。
おそらく望めないでしょう。野球の初心者にとって絶好球や振り抜くという用語は何一つ具体的に理解する事ができません。
ビジネスの場合には社内で当たり前に使っている言葉ほど具体的な表現を心がけましょう。特に新入社員に伝える場合には意識しましょう。
いつも当然のように使っている言葉を、一旦噛み砕いて具体的な言語にできるように意識していきましょう。
今回、参考にさせていただいたのはコチラの本です。