小説

書評 罪人の選択 貴志裕介

今回は、貴志裕介さんの約2年半ぶりの新刊『罪人の選択』が販売されたので、すぐに購入して読破しました。オススメの内容になっていました。

貴志裕介さんといえば『悪の教典』が有名でしょうか。伊藤英明さん主演で実写化されて話題になりましたっけ。個人的には『新世界より』も面白い作品でしたね。超大作でしたがアニメ化もされましたね。アニメも全話見てしまいました。

他にもドラマ化された『鍵のかかった部屋』も有名ですよね。そんな有名作品ばかりを出し続けた貴志裕介さんの新刊だからこそ、買わずには居れませんでしたね。

書評 罪人の選択 貴志裕介

 

長編小説でなく4つの短編作品が収録されています。

罪人の選択収録4作品

  1. 夜の記録
  2. 呪文
  3. 罪人の選択
  4. 赤い雨

タイトルにある通り罪人の選択を含む4作品が収録されています。罪人の選択では罪を犯した人間の前に出された一升瓶と缶詰を出され、どちらかには、猛毒が入っているもの。罪人は間違った選択をする・・・一升瓶と缶詰のどちらに猛毒が入っているのか。果たして正解は?罪人に究極の選択を迫られ最後に選んだ方は正解だったのか?

個人的には『呪文』が1番お気に入りの作品でした。これは、貴志裕介さんが『新世界より』の刊行後ほどなくして発表された短編という事です。『新世界より』は少数の人類にだけ与えらえる念動力(PK)という能力で人類史が大きく変わってしまった未来が描かれている作品でした。この『呪文』についても一部、同じような世界観を匂わせるような内容がありました。

新世界より

世界観が何となく似ていて直ぐに惹きこまれてしまいました。物語は遥か未来が舞台で、地球から惑星へ人類が移住をするのが当たり前の世界になっていて惑星まほろばを金城が調査をするのだが。そこは日本の文化を強く受け継いだ星だったのだが、そこの住民は自然災害や災厄に見舞われる事が何世代も続いていて、呪いの原因は神にあると恨むように次第に信仰のかたちは思わぬ方向になってしまい・・・だが、呪いの根幹は思いもよらない正体にアナタもきっと驚く事でしょう。

近未来的作品でしたが実際には10年以上前に書かれた短編だと知って驚いてしまいました。

その他に収録されている『夜の記録』は貴志裕介さんの本格デビュー前に書かれた貴重な作品で、どの作品もハズレなしの作品でした。