恋愛小説

明け方の若者たち カツセマサヒコ あらすじ 感想

今回、紹介したい1冊は

カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』です。

20代の頃の主人公を描いた恋愛小説です。

30代を超えた男性にオススメの作品だと思います。

今回は確信であるネタバレは含まないように物語のあらすじと感想を紹介していきたいと思います。

明け方の若者たち あらすじ

主人公の『僕』(作中に名前は出てきませんでした)が2012年の頃、学生生活だった時から5年間を描いた物語です。

物語は『僕』が2012年の内定をもらった大学生の頃から始まる。『僕』は明大前(東京都世田谷区)で行われた大学の退屈な飲み会に参加していた。

そこで初めて出会った『彼女』(彼女の名前も作中に出てきませんでした)に一瞬で一目惚れしてしまう。

『彼女』も『僕』と同じく飲み会を退屈だと感じており、『彼女』は先に帰ろうとした時に携帯を無くしてしまった事に気づく。

『彼女』は『僕』に携帯を無くしてしまったから探すために番号を伝えるから電話を掛けて欲しいと言う。携帯を見つけた『彼女』は先に飲み会から帰ってしまい残念がる『僕』だったが・・・

しかし退屈な飲み会の最中に『僕』の携帯にショートメールが届く。それは。さっき掛けた番号の『彼女』からの16文字のメッセージだった。

「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」

その16文字から始まった、『僕』の恋愛を描いた作品です。

明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は『こんなハズじゃなかった人生』に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。高円寺の深夜の公園と親友だけが、救いだったあの頃。

それでも振り返れば全てが美しい。

人生のマジックアワーを描いた、20代の青春。

明け方の若者たちより引用

彼女との楽しい生活が始まる

『僕』は『彼女』からの誘いのショートメールで飲み会を抜け出し2人で会いました。

そのあとから頻繁に連絡を取るようになり、初めてのデートは舞台を観に行ったり、江の島と色々な場所に遊びに行ったり『僕』が一人暮らしを始めた部屋に半同棲生活を送るようになります。彼女で満たされる生活を送っていた『僕』でしたが社会人になりながら現実の厳しさに打ちのめされることになります。

彼女で満たされた生活も徐々に距離が遠くなってしまい・・・

ただ『僕』は『彼女』との楽しい生活は期限付きの事であることを最初っから分かっていました。

実は純愛小説ではなかった

純愛小説だと思わせておいて、物語の中盤でドンデン返しが起きる展開になります。まだ作品を読まれていない方もいると思いますのでネタバレは止めておきます。

『僕』の生活は一変して、まるで氷の溶けたミルクティーみたいな日々になる。味はしないのに惰性で飲み干して、苦味に近い甘味だけをわずかに摂取し、グラスについた水滴だけがただただウザく感じられるような、味気ない日々になっていくようになる。

明け方の若者たち 感想

手に取った作品は、まさしくカバーからも純愛小説だと思わせる雰囲気で物語を読んでいましたがまさかの展開に驚いてしまいました。

それでも『僕』が『彼女』を本当に好きで堪らなかったんだな。と感じられる恋愛小説でした。

主人公の『僕』は大学生から物語が進むに連れて社会人になります。入社した会社は自分の第一志望の仕事だったのですが配属先が総務部で雑務をこなす日々で恋愛にも仕事にも打ちのめされていく描写が描かれています。

ただ物語が進むに連れて『僕』は次第に大人として成長していきます。それは経験した、たくさんの辛さも振り返れば全て美しかったと思えるように。

この作品には『僕』の会社の同期で人生の親友となる『尚人』との出会いも凄く大きかったのではないかと思います。

尚人は作中で「人生は打率では表せないんだよ。野球と違って、何回打席に立ってもいいし、何回三振を取られてもいいの。ただ、一度だけ特大のホームランを出す。そしたら、それまでの三振は全て、チャラになる。」と語っています。

打席に立たない人生よりも、失敗してもいい。結果として辛すぎる経験をしてもいい。それでも僕らはチャンスがあれば恋愛でも仕事でも打席に立ち、今までの人生がチャラになるような大きいホームランを打てばいい。

切ないけれども、前向きになれるそんな作品でした。

 

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