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天気の子で話題沸騰!キャッチャーインザライを徹底比較 村上春樹訳

今回は、新海誠監督最新作【天気の子】の劇中で描かれた村上春樹訳の【キャッチャー・いイン・ザ・ライ】についてあらすじと天気の子との共通点をまとめていきます。

天気の子では、主人公帆高が漫画喫茶に泊まるシーンでカップラーメンの上に蓋置きとして使っていた本が【キャッチャー・イン・ザ・ライ】です。

原作を、どちらも読んだボクが内容と比較をしていきたいと思います。

 

 

詳細記事も書いています。

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キャッチャー・イン・ザ・ライとは?

作品が世に出たのは、1951年ですので今から約70年も前の作品なんですね。

1950年代のアメリカが舞台になっています。

今では、全世界で6000万部以上が発行されております。

 

主人公は?

キャッチャー・イン・ザ・ライ主人公

ホールデン・コールフィールド

1950年代のアメリカ合衆国の16歳男子高校生

高校を退学になりかけて、自ら高校を去りニューヨークの街で放浪しながら色々な人と出会う。

独特の言い回しと少年らしい潔癖さや、デリケート感性を持っている。

ただ、社会や大人たちの建前・欺瞞に対して世の中の冷め切っている反面、無垢な子供や、妹のフィービーに対してはとても好感を抱いている。

 

天気の子主人公

森嶋 帆高

2020年代日本孤島の16歳男子高校生

都内に家出をして、放浪しながら様々な人に出会う。

安易に生活ができると考えていたが都会の冷たい環境に悲観してしまう。

お互いに16歳の同い年で舞台は違えど、都会を放浪しながら様々な人に出会うという共通点がありますね。

 

2つの作品の大きな共通点とは?

社会の矛盾や、大人たちの建前などを受け止めた上で、自分たちの生き方を選択していく物語となっていました。

ホールデンの選択とは?

そもそも、キャッチャー・イン・ザ・ライの直訳はライ麦畑で捕まえてという意味になります。

どういう事かというと、ライ麦畑で遊んでいる子供たちが崖から落ちてしまわないように、捕まえてあげるような人になりたいと主人公のホールデンが語っているんですね。

「とにかくね、僕にはね、広いライ麦の畑やなんかがあってさ、そこで小さな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしているとこが目に見えるんだよ。何千っていう子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない――誰もって大人はだよ――僕のほかにはね。で、僕はあぶない崖のふちに立ってるんだ。僕のやる仕事はね、誰でも崖から転がり落ちそうになったら、その子をつかまえることなんだ――つまり、子供たちは走ってるときにどこを通ってるかなんて見やしないだろう。そんなときに僕は、どっかから、さっととび出して行って、その子をつかまえてやらなきゃならないんだ。一日じゅう、それだけをやればいいんだな。ライ麦畑のつかまえ役、そういったものに僕はなりたいんだよ。馬鹿げてることは知ってるよ。でも、ほんとになりたいものといったら、それしかないね。馬鹿げてることは知ってるけどさ」

(キャッチャー・イン・ザ・ライより引用)

 

純粋な子供たちが、危険な状況に巻き込まれないように、それを助けてあげられる様な人になりたい事をライ麦畑で捕まえる人に例えたんでしょうね。

最後に、妹のフィービーが雨の中にメリーゴーランドに乗っている姿をみて幸福な気持ちになったとあります。

世の中に悲観してしまったホールデンだったが小さい所に幸福があることに気づいたんでしょうね。

 

帆高の選択とは?

帆高は天気を操れるヒロインの陽奈と出会い、東京の異常気象を収める為に、陽奈を人柱にするのか?陽奈というヒロインを選択して世界を変えるのかの選択に迫られます。

最終的には、世界を犠牲にしてヒロイン陽奈と生きていく事を選択したんですね。

違ったんだ、と、目が覚めるように僕は思う。

違った、そうじゃなかった。世界は最初から狂っていたわけじゃない。

僕たちが変えたんだ。あの夏、あの空の上で、僕は選んだんだ。青空よりも陽奈さんを。大勢のしあわせよりも陽菜さんの命を。そして僕たちは願ったんだ。世界がどんなかたちだろうとそんなことは関係なく、ただ、ともに生きていくことを。

(天気の子より引用)

 

2つの物語のあらすじは?

2つの物語のあらすじも掲載しておきます( ´∀`)

キャッチャー・イン・ザ・ライ あらすじ

物語は語り手であり主人公であるホールデン・コールフィールドが去年のクリスマスの出来事を語るという内容からスタートします。

最初から最後まで、ホールデン少年が読者に向かって若者言葉で話を続ける。

主人公のホールデン・コールフィールドは16才の高校生(語り手の時は誕生日を迎えて17才になっている)

世の中の色々な事を悲観的に捉えてしまうホールデンは、クリスマスの直前に通っている高校から成績不良で退学処分を受けてしまう。

ホールデンは退学処分の前にクラスメートやルームメイト・教師などの話を聞きうんざりしまい、自分から高校を去ってしまう。

ホールデンの実家はニューヨークにあり、父は弁護士をしており裕福な家庭で育っている。ただ、ホールデンは家に帰る事はせずにニューヨークの街を放浪すると決める。

ニューヨークの街では同級生の母や、娼婦・女友達・バーで知り合った女性・以前の学校でお世話になった教師など色々な人物に会うホールデンだったが、やはりその人たちを否定してしまい悲観的に捉えてしまう。

最終的にはホールデンは実家で暮らしている妹のフィービーに無性に会いたくなり、実家の両親に気づかれないように再会を果たす。

ホールデンは妹のフィービーに会った後に街を歩きながら将来の事を考え始める。

ニューヨークに別れを告げ実家には戻らずに西部の方に行き聾者(ろうしゃ、聴覚障害者)のフリをして誰とも関わらない様にして森のそばに小屋を建てて世間から身を隠しながら行きていこうと考える。

ただ妹のフィービーには、最後に別れの挨拶をしたいと考え、通う学校の前で待つ、ホールデン。フィービーに別れを告げるが自分も一緒に行くと言いだし、険悪な雰囲気になってしまう。

近くに小さい子供の頃に何度も遊びに行った動物園に2人で向かう。

そこのメリーゴーランドに乗ったフィービーを降り出した雨の中で眺めた時にホールデンは突然、強い幸福感を覚える。ホールデンは家に帰った。

 

天気の子 あらすじ

ヒロイン(陽菜)が母親を病院で看病をしているシーンからスタートする。

母親と一緒にまた、青空の下を歩きたいと願っていた陽菜は、病院の外に一つだけ日が差している建物に気づく。

陽菜は、その建物に向かい日が差している屋上には1つの鳥居があった。

彼女は、願いながらその鳥居をくぐったー

その後、主人公(帆高)が、離島の実家から家出をする為にフェリーに乗り東京へ向かうシーンへ。

フェリーに乗っている最中に突然の豪雨に巻き込まれ、フェリーから飛ばされる所を須賀圭介に助けられる。東京で困った事があればと名刺をもらう。

東京新宿で生計を立てようと安易な考えで家出をした、 帆高だったが現実は甘くなかった。

バイト先も見つからず途方にくれていた穂高はフェリーで助けられた須賀圭介の存在を思い出す。名刺に書かれていた須賀圭介がSEOを務めるK&Aプランニングに向かう事になる。

怪しいオカルトライター業のK&Aプランニングで雑用として雇われた帆高は、段々と東京での生活に慣れ始めた頃に天気を操る事が出来る不思議な能力を持つ、陽菜に出会う。

お金に困っている陽奈と野外フリーマーケット・結婚式・運動会の当日など晴れて欲しいに必ず晴れにさせるという晴れ女として生活費を稼いでいく事になる。

天気を操る事について、何も疑問に感じていなかった帆高と陽菜だったが実は大きな代償が・・・

天気を操る代償とは?

天気を操る事が出来る能力を持つ少女は過去に巫女と崇められて存在していた。

ただ、巫女は天と地を結ぶ存在で天気を操るごとに天と同質化してしまうという事実が。

本作では人柱という表現でした。

当然、天気を何度も操った陽菜も人柱になってしまう運命が。

結末

気象観測史上最悪の8月の天候に見舞われた東京(豪雨はもちろん、雪まで降ってます)

陽菜は考えた結果、人柱になる事を決意し、誕生日を迎えた当日に穂高の前から姿を消してしまうのでした。

帆高は、陽菜が能力を手に入れた雑居ビルの屋上にある鳥居の存在を思い出し、陽菜を天から救い出す為に鳥居に向かう事になる。

最後に、帆高は陽菜を救う事が出来るが警察に取り押さえられ離島に戻されてしまう。

帆高は高校卒業まで保護観察処分で東京に行けず3年間離島で過ごす事になる。

一方、東京は人柱(陽菜)が居なくなった事で、当然の代償として東京に豪雨が発生する。

その雨は降り止む事が無くなかった。

3年間経った今でも東京に振り続け結果として東京の3分の1が沈没してしまった。

卒業式の当日に帆高は陽菜に会いに東京に向かう。

東京が姿を変えてしまったのは自分のせいだと、悲しむ穂高だったが、その事実を知っているのは穂高と陽菜の2人だけ。

3年ぶりに再会する須賀圭介に、その事実を伝えるが信じることは無かった。

帰る間際に須賀圭介が一言帆高に

「おい。まあ気にすんなよ。青年。世界なんてさ、どうせもともと狂ってるんだから。」

陽菜に会いに行こうと決意する穂高。

 

何と伝えればいいのか?

世界なんて最初っから狂っていた。

この世界がこうなのはだから誰のせいでも無いんだ。

 

陽菜に再会する穂高。

 

再開した瞬間ー

違う。やっぱり違う。あの時、僕らは僕たちは確かに世界を変えたんだ!

僕は選んだんだ!あの人を!この世界を!ここで生きていく事を!

再会を喜ぶ2人

「うん。陽奈さん僕たちはきっと大丈夫だ!」

 

最後に

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ぜひ、興味があれば見てください( ´∀`)