論語から学ぶ3
今回は論語から『挑戦する勇気をくれる』言葉を紹介していきます。
自分で自分の能力を決めてしまって行動ができない人がいます。よく「こんな難しいことは自分にはできない」とか言ってしまう人を論語では自分に見切りをつけてしまうことはいけない事であると説いている言葉があります。
自分の能力を自分で決めるべきでないという事です。挑戦して出来ないならまだしも、やりもしないのに出来ないと見切りをつけない。
論語について知りたい方はこちらの記事から

『挑戦する勇気をくれる』論語から学ぶ
冉求が曰わく、子の道を説ばざるには非ず、力足らざればなり。子の曰わく、力足らざる者は中道にして廃す。今女は画れり。
論語 雍也第六より
現代文訳
冉求が「先生の道を学ぶことを嬉しく思わないわけではありませんが、力が足りないのです。」と言ったので、先生はいわれた、「力の足りないものは進めるだけ進んで途中でやめることになるかもしれないが、今お前は自分から出来ないと見切りをつけているよ。」
最初から挑戦もしないで、自分から見切りをつけるな。ということです。
冉求が曰わく
冉求は孔子の弟子の1人です。孔門十哲のメンバーでありエリート中のエリートでした。ただ、性格は温和で引っ込み思案なところがあるが多芸で政治家向きと言われた人物です。その弟子の冉求が尋ねたということです。
子の道を説ばざるには非ず、力足らざればなり。
子の道は孔子の教えということです。「先生の教えを学ぶことについて嬉しく思わない事はないが」力足らざるなり「ただ自分の能力(力)が足りていないと思うのです」と孔子に冉求が尋ねています。
子の曰わく、力足らざる者は中道にして廃す。
子の曰わく。先生はこう答えた。
力足らざる者は中道にして廃す。「力が足りない人物でも進めるだけ進みダメであれば途中でやめる」
今女は画れり。
今女は。「今のお前は」
画れり。見切りをつけている。「やりもしないのに、はじめから自分の力に見切りを付けてしまっている」
自分に能力がなくとも行動をして結果として成功しなかったとしても、最初っから自分自身の能力に見切りを付けて何も行動しない人間は本当にダメであると孔子は説いたんですね。
最後に
今回は論語から挑戦する勇気をもらえる言葉を紹介しました。
挑戦をしない人が一番ダメだという事ですね。間違っても能力がなくて途中で果たせなかった人の方がよっぽど人物として優れているという事です。
自分自身に見切りを付けずに、まずは行動をしてみてはいかがでしょう?
論語についてオススメの入門書を紹介しておきます。
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