古典について学ぶ その3
今回は、論語から人付き合いに役立つ心に響く名言を簡単に解説していきたいと思います。
そもそも論語とは?

・人付き合いで大切なこと
・良い友人・悪い友人とは
・苦手な人との接し方
・他人を責めない
・誰からにも好かれるには
人付き合いで大切なこと
子曰く、与にいうべくしてこれと言わざれば、人を失う。
与にいうべからずしてこれと言えば、言を失う。
知者は人を失わず、亦言を失わず。
ー論語 衛霊公第十五−八
孔子が言った、共に語り合うべき人物と出会いながらそうしないのは、その人との関係を失うことである。
ともに語るに足りない人物とばかり語り合うのは言葉の浪費である。
知恵のある者は大切な人を失わないし、無駄口もきかない。
本当に自分にとって必要と思える友を見つけようという事ですね。
本当に語るに必要な人物に出会えたなら語り合うタイミングを逃してしまうと本当に必要な友ができないという事でしょうね。
良い友人・悪い友人とは
子曰く、益者三友、損者三友。
直きを友とし、諄を友とした多聞を友とするのは、益なり。
便辟を友とし、善柔を友とし、便佞を友とするのは、損なり。
ー論語 季氏第十六−四
孔子が言った、良い友には三種類ある。
正直な人、誠実な人、物知りな人は付き合えばためになる。
悪い友人にも三種類ある。
見栄っ張りな人、媚びへつらう人、口達者な人は付き合ってもためにならない。
付き合う人間によって自分も変化してしまうという事でしょう。
自分にプラスになる人間とマイナスになる人間がいるという事ですね。
特に類は友を呼ぶという言葉がある様に周りから良い人物と思われる様に正直、誠実、物知りな人でありたいものですね。
苦手な人との接し方
子曰く、君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。
義と与に比す。
ー論語 里仁第四−十
孔子は言った、君子(人格者)は何事に関しても、主観の好き嫌いによって判断を下すことはない。
必ず、客観的な目線を基準に判断をする。
自分の中での好き、嫌いという常識で人の事を判断してはいけないという事ですね。
人であれば、必ずといって嫌いな人や、苦手な人はいるものだと思います。
ただし、自分に合わないからといって駄目な人だとは限らないです。
自分の小さな偏見で、人の事を判断せずに客観的な視点で人の事を見た方が良いという事ですね。
他人を責めない
子曰く、躬自ら厚くして、薄く人を責群ば、則ち恨みに遠ざかる。
ー論語 衛霊公第十五−十五
孔子は言った、自分に厳しく、他人に優しく寛大に接すれば、対人関係の恨みごとは生まれないだろう。
自分に厳しく、相手の立場に立って人の失敗を寛大に許せば対人関係がうまくいくという事ですね。
逆をいえば、自分に甘く、他人に厳しい人は最悪だということです。
自分に厳しく、他人にも厳しい人も周りは付いてこれないという事ですね。
自分が正しい事を実践しながら、他人のミスをフォローできる人が周りから信頼され付いていきたい人になるという事でしょうね。
誰からにも好かれるには
子貢曰く、君子の過ちや、日月の触するが如し。
過つや人皆なこれを見る、更むるや人皆なこれを仰ぐ。
ー論語 子張第十九−二十一
子貢(孔子の弟子)は言った、君子(人格者)の犯す過ちは、日食や月食のようだ。
過ちを犯すと、珍しさのあまり周りの人が眼を向ける。
だが、過ちを改めると、またみんなが尊敬を示す。
ときに失敗してしまう事があっても、隠す事なく素直に自分の過ちを認める。
日食や月食は一度欠けてもまた元に戻って行くように素晴らしい人材は自分の犯した過ちを隠そうとせずに認め、改める事で、また周りの人から素晴らしい人だと敬意を示されるという事でしょうね。
すごく、いい言葉ですね。
やはり、上に立つ者は自分の失敗を認めたがらなくなってしまいますが、少しも隠そうとせずに過ちを部下に認めたら、部下も尊敬しますよね。
最後に
いかがでしたでしょう。
最近、古典を学んでいます、ぼくも社会人として仕事に役立つ言葉を論語から厳選して紹介をさせていただきました。
誤りなどがあれば、コメントいただけると助かりますm(_ _)m
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