うまく話せずに失敗してしまった経験はありますか?
ボクはたくさんあります。
人と話すのがなんとなく苦手だったり。
初対面の方と何を話していいのか分からないから不安。
そんな悩みを解決してくれるのが『人は話し方が9割』です。
お笑い芸人のようにトークが上手くなるテクニックは書かれていません。家族、友達、恋人、同僚など身近な人たちとの人間関係を円滑にする。そんなテクニックがたくさん書かれている本です。
- 話せずに失敗してしまった経験がある
- 話すのに苦手意識がある
- 初対面の人と何を話して良いのか不安がある
それでは、ポイントを解説していきましょう。
人は話し方が9割 永松茂久著
人は話し方が9割では
『話し方をちょっと変えるだけで仕事もプライベートも大きく好転する』
『1分で人を動かし、100%好かれる話し方のコツ』がたくさん書かれています!
人は話し方が9割の著者永松茂久さんは本書の中で会話がうまくなる方法は『いかに話すか』より『いかに聞くか』がポイントであると伝えています。
話し方の本なのになぜ『聞くこと』が大事なのか?それは、人間が持っている3大原則が関係してるといいます。3大原則については、解説をしていきます。会話上手は話すことよりも聞くことが上手いのです!
「また会いたい。」と思われる話し方の上手い人とはテクニックが凄いわけでなく相手への『共感』が凄いのです。テクニックではなく相手への思いやりの心が1番大事なのです。
聞き上手になるためには本書で書かれている『拡張話法』について紹介をしていきます。
また、嫌われる人が使ってしまっている『4D』ワードについても紹介をしていきます。
要点・ポイント解説
それでは『人は話し方が9割』の要点と大事なポイントを解説していきましょう。今回の記事では凄く役に立った3つを紹介していきます。
・人が求めている3大原則を知ろう
・拡張話法を使って会話上手になろう
・これを使ったらアウト!4Dワードとは
人が求めている3大原則を知ろう
コミュニケーションの達人だけが知っている『人が求めている3大原則』について解説していきます。
- 人は誰もが自分のことが1番大切であり、自分に1番興味がある生き物である
- 誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことを分かってほしいと熱望している
- 人は自分のことを分かってくれる人のことを好きになる
コミュニケーションを制すれば人間関係を制したのと同じです。
コミュニケーションの達人はテクニックをあなたの100倍努力して身に付けたわけではありません。人とのコミュニケーションを取る上で、大切なことを知っているだけなのです。
まず1つ目は『人は誰もが自分のことが1番大切であり、自分に1番興味がある生き物である』ということです。みんなで写っている写真があったとします。あなたは真っ先にどこを見ますか?多くの人は自分の姿を最初に見るでしょう。
つまり、相手が1番興味のある『相手自身』のことを主役にすれば、自然と相手の感情は高まっていきます。「自分を主役にしてくれるあなた自身のことを好きになる」という簡単な心理です。
2つ目は『誰もが自分のことを認めてほしいし、自分のことを分かってほしいと熱望している』ということです。
最後の3つめが『人は自分のことを分かってくれる人のことを好きになる』
自分のことばかり話している話し上手よりも相手のことをちゃんと聞いてくれる『聞き上手』こそ相手から好印象を与える人になれるということです。会話の話題を自分主役から相手主役になるように意識して会話をしてみるようにしましょう。
拡張話法を使って会話上手になろう
では、どのように相手の話しを引き出せばいいのか。『拡張話法』というテクニックを使えば良いだけです。
『拡張話法』は相手を主役にして相手に9割喋らせる方法です。具体的に解説しましょう。この方法を使うことで自分のトークスキルを磨く必要もなく、あなたはただ相手の話しを聴きながら相手に好かれてしまうという大変役に立つテクニックです。
拡張話法を使う最大の目的は、相手の話を広げることです。
拡張話法
- 感嘆(かんたん)
- 反復(はんぷく)
- 共感(きょうかん)
- 称賛(しょうさん)
- 質問(しつもん)
①感嘆(かんたん)
会話の上手い人は、この感嘆詞を相手の話しに合わせてうまく使いこなしています。感嘆詞とは『!!』や『♪』、『♡』という感情を表現する言葉です。文字で表現するのは難しいですが要は自分の終わりに絵文字のような感情を込めれば良いというわけです。
文章で説明すると「へー」や「えー」でなく「へー!!」や「えー♡」という風に相手の話に合わせて感情を付けるということです。
②反復(はんぷく)
反復は相手の話を繰り返す、ということです。
例えば『最近筋トレ始めたんだ』と相手が話していた場合に「へー!」に「筋トレかいいねー!」という風に相手の話した内容を繰り返します。話を反復することで、相手は次の話を広げやすくなるのです。
③共感(きょうかん)
相手の話に感情を込めて理解を示します。
「わかります」「大変でしたね」「つらかったね」など、相手の感情に寄り添い共感しましょう。相手の話に深くうなずき、相手の感情に共感して『相手と同じ表情』をしながら、時に勢いよく、時に静かに言いましょう。
④称賛(しょうさん)
称賛は相手を評価するということです。上から目線でなく先ほど紹介した感嘆(かんたん)で紹介した「すごい!」「さすがだね♡」など感情を伝えながら称賛することがポイントです。
⑤質問(しつもん)
最後は質問です。ただ、質問するのではく相手の話している話題に対して質問を掘り下げていくことがポイントです。相手が話題にしている内容というのは『聞いてほしい』から喋っているのです。それを掘り下げることで相手は『この人は私の話を聞いてくれる』をなり好印象を与えます。
「それで、それで?」「それからどうなったの?」「もっと聞かせて」などを使って相手の話題を掘り下げるように意識してみましょう。
これを使ったらアウト!4Dワードとは
最後に嫌われる人の話し方と共通点について紹介してきます。好かれる話し方をしている人に共通点があるということは嫌われる話し方をしている人にも共通点があるというのです。『人は話し方が9割』にはこの嫌われる人の共通点についてもたくさん紹介しています。ここでは嫌われる人が使っている『4Dワード』についてお話ししましょう。
嫌われる人が使っている『4Dワード』
・「でも」
・「だって」
・「どうせ」
・「ダメ」
これらは『4Dワード』と言われ、よく口にする人は嫌われます。注意しましょう。
特に気をつけていただきたいのは、『でも』です。よく口ぐせになっている人もいますよね。これはなぜまずいのか。それは『相手を否定してる』ように聞こえる言葉です。冒頭でもお話ししましたが認めてほしいのが相手の思っている事です。『でも』を使ってしまうといきなり相手の話を否定してしまう印象を与えてしまうのです!
もちろん、話の内容によっては使わなくてはいけない場面もあると思います。その場合はいきなり『でも』でなく「その話分かるよ。でも、〇〇」という風にいきなり否定するのでなく共感を入れてから使うようにすれば印象も大きく変わります。
感想まとめ
今回は『人は話し方が9割』の要点とポイントについて解説させていただきました。話し方の上手い人の共通点として聞き上手が多いという事でした。これは人の持っている3大原則から説明できました。相手は『自分のことを分かってくれる人を好きになる』ということでした。テクニックよりも考え方が大事ということです。
他にも相手の話している話題を広げる『拡張話法』や嫌われる人が使ってしまいがちな『4Dワード』について解説させていただきました。
感想としては、具体例を非常に取り入れて解説をしてくれていて凄く分かりやすい内容になっています。実際に自分の日常をイメージしながら読み進めることが出来ました。
今回、紹介できなかった内容もたくさんありますので気になった方はぜひ本書を手にとってみてはいかがでしょうか。