今回紹介したい本は『ポケットブック 影響力の武器』です。
これはベストセラーになっている『影響力の武器』の内容が要約された本です。
ベストセラーの『影響力の武器』は大体500ページほどの厚さがあり、あまり本を読まない方にはついついハードルが高くて手に取れない本なんですが、このポケットブック版は100ページほどの厚さで内容も21に要約されており1つにつき10分ほどで読めてしまうのであなたの気になる項目から読んでいただいても内容の理解に困ることはありません。
しかも『影響力の武器』の書籍は価格も3,000円近くするのに対して、今回紹介するポケット版は1,300円(税抜)と金額もリーズナブルです。
影響力の武器を読んだことがない方にも安心して読めれる入門書とも言って良いでしょう。
今回は21の心理学の中から特に僕が紹介したい内容を3つ記事にしていきます。
ポケットブック影響力の武器で要約されて分かりやすい21の心理学
仕事と人間関係が変わる21の心理学について書いてあります。
この本の要約は、相手に『イエス』を引き出すための手引きが書かれています。
日々、仕事やプライベート関係なく私たちは誰でも相手から『イエス』ということを言ってもらいたいものですね。相手から承認、認められたいと思うのは誰でも同じだと思います。『イエス』は成功や幸せを導く鍵です。ただ『イエス』はシンプルな言葉ではありますが簡単には言ってもらえる言葉ではありませんね。『ノー』という言葉があるからです。
本書は21の短い章から成り立っていますが1つ1つの章は内容が濃く様々な場面で相手に『イエス』を引き出すヒントがたくさん書かれています。
具体的には、『気まずくなった人間関係の修復』・『優柔不断な友人を説得する』・『交渉』など様々な課題に対応した内容だといえます。
仕事と人間関係が変わる21の心理学
- 与える
- 交換する
- プレゼントを贈る
- 協力する
- 一呼吸置く
- 譲歩する
- 知ってもらう
- 認める
- 頼む
- 会話する
- 人間味を添える
- 好かれる
- 褒める
- ラベリングする
- 理由をつける
- コミットする
- 実行する
- 比べる
- 倣う(ならう)
- 失う
- 終わらせる
本書で紹介されている21の心理学の項目です。特に難しい項目は無いように感じますが出来ていないことが多いのではないでしょうか。この項目について事例をもとに分かりやすく章がすすんでいきます。
それでは、その中から3つを紹介していきましょう。
与える
与えるという行為は『ギブアンドテイク』と言われているほど影響力のある行為となります。自分が与えた相手から自分が困っている時に助けてあげたくなるという心理が働くからです。与えることが、欲しいものを手に入れる最初の一歩だといわれています。
・あなたが説得したい、あるいは何かを得たい人物がいた場合にその人に対して、あなたが先に与えられるもの、先にしてあげれることがあれば直ぐに行う
・『誰かが助けてくれる』ではなくて『自分は誰のことなら助けることができるか』考える癖を付ける
この『ギブアンドテイク』については最近批評している本も読んだので掘り下げて知りたいあなたはコチラの記事もどうぞ
協力する
『私とあなた』ではなくて『私たち』と考え相手にもそのように思ってもらう事で人はあなたに味方意識が芽生えて協力する立場となるでしょう。
これはしばしば『イケア効果』と呼ばれている戦略と一緒ですね。自分の作り出した料理や家具に対して人は非常に評価が高くなるという戦略です。実際に『イケア効果』というのはスウェーデン発祥の家具小売大手のイケア社からきています。イケアの商品の多くは、顧客が組み立てる仕様になっており自分が手間暇かけて作ったものや、自分が関与したことについては人々は重要に感じたり愛着を持ったりするというわけですね。
・よそよそしい同僚や、ご近所さんを説得する場合は、まず相手とのあいだに共通点を探し出して、そこを強調してから説得にかかる。
・成功させたいプロジェクトや案件について権限を持っている人物に先に意見を求めるようにする。先に意見を出した事で協力するという考えが相手にう生まれる。
好かれる
誰かに同意してもらいたかったら、まずその人から好かれるようにしましょう。「でも、どうやって好かれるの?」という疑問を持つ方もいると思いますが、それが本書で書かれている『相手との共通点を見つける』というのが好かれる1番の近道だという事です。例えば共通の友人や住んでいる場所が一緒だったり同じ地元の方と会った場合には他の人よりも気になる相手になりますよね。それはまさしく共通点がある事であり、相手との共通点を見つけていきましょうというわけです。
・相手との共通点を見つけ出しましょう。
・相手に会う前に準備をしましょう。共通した背景、興味、経験など自分と相手が似ているところを探しておきましょう。
最後に
今回の記事では『ポケットブック 影響力の武器』についての紹介と本の内容でもある仕事と人間関係が変わる21の心理学について特に気になった点を3つ記事で紹介させていただきました。
ぜひ、他の項目について興味が湧いてきたあなたは本書で内容を確かめてみてくださいね。